進化するROOMS 

コロナ禍という状況から、オンライン開催に切り替わったrooms42。だがこれを単なる代案には終わらせない。むしろリアルで展示会を開催することの意義や、オンラインだからできる取り組みなど、あらためてroomsの役割を考える好機にしたい

石塚杏梨

roomsディレクター

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「会えない」時代が変革を促す

今まで回を重ねてきて、おかげさまでroomsは参加ブース数、参加者数ともに大規模な展示会へと成長してきました。昨今のインターネットやSNS全盛時代において、リアルに人と人とが出会う、人と作品が出会う場として、バイヤーや各種媒体記者のみなさまからも、ご好評をいただいています。

そして今、コロナ禍という「会えない」時代が、roomsに新たな変革を促しています。クリエイションがもたらす、数値化できない豊かさが求められる時代に沿う発信方法は何か。新しいことを始めるだけでなく、今までと同じ年2回、東京で開催する展示会が果たしてベストか。そうした根本的なところも見直し、その意味をもう一度確認したうえで進んでいこうと考えています。

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オンライン・リアル両方のショールーム開設

 今回のrooms42がオンライン開催になるのを機に、24時間・365日・年中無休営業の「roomsオンラインショールーム」を開設し、社内に設置するリアルショールームと連動して、参加ブランドやクリエイターとバイヤーのみなさまの取引をフォローします。この「roomsオンラインショールーム」は、ビジネスを行うための取引機能を備えた唯一無二のB2Bプラットフォームです。卸、OEM、POP-UP、企業間コラボレーション等、ブランドの多様な参加目的に対応したサービスで、皆様のビジネス拡大につなげます。常にブランドやバイヤーの声を聞きながら機能をアップデートしているので、とても使い勝手の良いオンラインサービスになっていると思います。

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さらに、roomsの派生事業として、バイヤーや販売の最前線にいるショップスタッフの声を聴くセミナー、クリエイターが不安に思っていることや、知りたいことを学べるワークショップといった、知識や経験をシェアしてクリエイターをバックアップする取り組みも、継続的にやっていきます。これらによって、年2回のイベントであったroomsは文字通り24時間・365日・年中無休で、クリエイターやバイヤーのみなさまとつながる場に進化します。

リアルroomsは生のエネルギーに触れる特別な場

そしてそうなったときに、リアルで行われるroomsはどんな位置づけになるのか。それはエネルギーを肌で感じる場、出会いを祝う“祭り”のような場になるのではないかと考えています。場所はroomsの原点ともいうべき代々木、あるいは前回思った以上に好評だった新宿住友三角広場、その場所その場所の利点を生かし、クオリティの高いクリエイターと、クリエイションが大好きな人々が集まる展示会として、最適なサイズや展示方法を今後も探っていきます。

また東京だけでなく、今年は地方でもroomsを開催する予定です。ネットと物流の進化で、全国どこにいても東京と同じものどころか、世界中のものが買える時代ですが、そうした時代にクリエイションの祭りをリアルで開催することで、地方で活動するクリエイターが参加しやすいようにするとともに、その地域の暮らしにクリエイションを届ける役割を果たしていきます。

クリエイターとの出会いをより多くの人へ

実は、今回のrooms42がオンライン開催となったことで、rooms運営スタッフの落ち込みも相当なものがありました。しかし悲しさや悔しさの強さが、「クリエイターとの出会い」「作品との出会い」を、自分たち自身がどんなに楽しみにしていたのかを、改めて私たち自身に教えてくれました。この展示会運営に携わる喜びや想いの原点を再確認できたことが、もっとクリエイターのために出来ることを探す、roomsを進化させる原動力になっています。

 私たちは日々クリエイションに触れて、心を動かされて、豊かな気持ちを味わって生きています。クリエイションが、喜びも悲しみも豊かなものへと昇華してくれることを、肌身で知っています。それを与えてくれるのがクリエイターのみなさんです。私たちはプラットフォーマーとして、その活躍の場、多くの人との出会いの場を、オン&オフで作っていきます。