| EMERGINGな人々

EMERGINGは新出現のクリエイターの発掘、育成をroomsがサポートしながら、世に送り出す新しいプランとなります。オーディションは通常よりも厳格に行い狭き門とはなりますが、roomsへの出展料は無料。攻めの姿勢で、世界を目指すクリエイターと一緒に歩むプランです。

在るだけで場を輝かせる美しい服は
人が着ることでリアリティに成る

RIV NOBUHIKO

強さにフェミニンを足す服

「原石を見つけた、と、すごくワクワクしました」
ファッション界の新人の発掘で定評のある、Harumi Showroomの松本智人氏は「RIV NOBUHIKO」を見た時の気持ちをそう表現した。実際のところ、いわゆる“売りやすい”服ではない。しかしその服があるだけで、その場が華やぐ。人の心をときめかせるものがある。

 

「イメージは、強い女性。野性的で自分に自信がある、何かに影響されない人です。化粧っけもなくて、ありのままの自分を肯定している。そういう人にフェミニンな要素を与えて彼女の隠れた魅力を引き出せる服を作りたい」デザイナーデュオの一人、NOBUHIKO氏はそう語る。「もともと古着が好きで、それをリメイクするのではなく、かつて価値があったものの、なくなった価値を僕たちで足していく。そういう目線で古着を素材の一つに選んでいます」

ちょっとトレンドから離れたもの

ロンドンのセントマーチンズで、のちにデュオを組むRIV氏と出会ったNOBUHIKO氏。現在RIV氏は海外に生活拠点を置いており、コロナのために出入国が難しい今はもっぱらリモートで共同制作を行っている。
「ロンドンというかイギリスでは、リサイクルとかリユースが身近で、服が欲しかったら新しいものを買うよりも、あるものをどう生かすか?という文化です。セントマーチンズにいたころから、チャリティーショップを回っていろんな古着を見て刺激受けてました」

 

今でも古物のオークションサイトを見るのは日課のようなもの。「インスピレーションを得るために何かをする、デザインを考える時間を作るというのではなく、そうしたオークションサイトを見るのもそうだし、油絵を描いたり音楽を作ったり、日常的にやってるいろんなことを積み重ねているうちに、手が動き出すという感じです」
 

時にはデザイン画を描くよりも先に、素材を触っているうちに手が動き出すことも。
「手を動かしながら探っていく。そういう作り方もあります」

売れるものと美しいものの関係性

前出の松本氏曰く「今売れているものはこうだよ、という情報は伝えますが、それを取り入れる取入れないは作家の自由」であり、それはむろんNOBUHIKO氏も同じだという。
 

「自分はこれまでメゾンにいて、『美しい』ということだけを考えて、作品を上級デザイナーとかデザインの世界にいる人に評価されればよかった。でも自分でブランドを立ち上げて、経営や継続ということも考えなきゃいけない中で、作りたいものを作るという部分と、わかりやすさ、伝わりやすさもある作品も作る必要性があります。でもそれは妥協ではなくて、制限の中でだからこそ生み出せる表現を追求する面白さでもあります。僕はアイテムごとに“見るだけで楽しい服”と“その楽しさを着やすい形にした服”というように、畑を分けて考えています。

 

実は『カジュアルダウンして着るなら』というコーディネート案も、自分たちでサンプル画をいくつか用意したりもする。まだブランドカラーが認知されていない今の段階では、着こなしより服そのものを見てほしいので、そうしたコーディネート案はあまり見せていないが、ただ作りたいもの、美しいものとして服を作るのではなく、着る人のライフスタイルにどう溶け込める服かも含めて「RIV NOBUHIKO」の服作りは成されている。

実は大きな野望もある

他者との違いをくっきりさせる「RIV NOBUHIKO」のデザインは、同じものを着て安心する日本よりも、欧米で受け入れられる服ではないかという見られ方もしている。
「だからこそ日本で理解されたらうれしいです。日本のファッションは世界でも独自の進化をしていて、やはりそこには“かわいい”というキーワードが強く存在しています。その強さが作っている閉塞感を変えたいんです。かわいいがダメなのではなく、違うものももっとあっていい、になればいいなと」

「EMERGING」に応募したのも、より多くの人に作品を見てもらい、「こういうのもいい」と知ってもらうため。「思った以上に多くの方に見ていただいて、印象の良いコメントをいろいろいただいてホッとしました。まだ歩みだしたばかりのブランドなので、『選ばれた』という一文はとても心強い。この先へ進んでいく大きな励みになりました」

好きなブランドは?


1990~2000年代のプラダ。あの頃はどこのメゾンも魅力的です。

服を買うときの選び方は?


古着が多いです。新品では小ざっぱりしててぴんと来なくて。むしろ袖口とかほつれていて、そのリアリティが好きです。
 

BRAND PROFILE

RIV NOBUHIKO​

RIV NOBUHIKOは、デザイナーデュオによるワイルドラグジュアリーブランド。クチュールの持つテイラーメイドの観念や技法をありふれた身の回り品や既製品に落とし込み、日常にフィットするクチュール、"当たり前"の新しい価値を見出すことを目的としています。

【プロフィール】
Nobuhiko Kohama/ESMOD TOKYO, Central Saint Martins BA Womenswear卒業。Dior, LANVIN, mint designsを経て、RIV NOBUHIKOを立ち上げ。
River Garam Jang/Central Saint Martins BA Womenswear首席卒業。Hussein Chalayan, Celineにてアシスタントデザイナーを経験。

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